ジャングル

 ジャングルを切り開いた遺跡内の道は、薄暗く蒸し暑い。飛行機の遅れで2時間のロスをしているため、ガイドのマルコ(Marco)は、メーンの広い通りではなく近道のジャングル内の細い道を選ぶ。ボケっとしていると木の根っこにつまずいて転ぶ。遠くで猿の吠え声がひびく。ガイド氏はペットボトルの水を絶え間なく飲み、英語の解説を休みなく発する。生来が汗かきの私もボタボタと汗を落とす。帽子もすぐ湿ってくる。

 遺跡の詳細な紹介はガイドブックに譲るとして、ティカル遺跡の圧巻は、70mと最も高い第4神殿のトップから見た遺跡全景のパノラマ。見渡す限りのジャングルを突き破って第1、2、3神殿が見える。 まさに絶景である。第4神殿頂上への観光客用の木の階段が出来たのは5年前だという。段数は147。
 日経BP社発行の「ユカタン半島」(邸景一、清水卓司、村井勝共著)の旅行記によると、この階段がなかったうえに悪天候だったので「何とか頂上にたどりついたが、帰りはどうなるのだろうという不安にかられた」と記されていて、頂上に登るのは大変だったらしい。

 さらに同著を引用させていただく。グァテマラのジャングルはメキシコと違って樹木が高く、その分だけ建物も上に伸びて、いずれも50mを超えている。神殿の階段も急角度だ。

 第4神殿から見たティカル遺跡の大パノラマ (180度)